階段を登って辿り着いた場所は昨日赤澤と話した屋上だった。
瞬間クルッと俺の方に振り向いた華鈴。
殴られることを覚悟して身構える。
が、拳が飛んでくることはなかった。
代わりに深く頭を下げた華鈴が目に映った。
「昨日は悪かった!俺早とちりしちまって……何もしてないのに殴っちまって本当にごめん!!」
殴られるとばかり思っていた俺は、突然の謝罪に拍子抜けした。
「俺、何でもするから……とにかくごめん…」
そのセリフに反応する。
「…分かった」
その声にパァッと華鈴の顔が明るくなる。
単純……。
「その代わり今からすることで、絶対に俺のこと殴るな」
言うと、キョトンとしている華鈴にキスをした。


