私の言葉を聞いて、水城君の顔が一瞬強張ったのが分かった。
そして確信する。
「水城君って昔『成島』だった?」
「………どうしてその名前を知っているんだ…?」
穏やかだった顔が一瞬で険しい顔に変貌する。
しかしすぐに取り繕う。
あくまで仮面は外さないようだ。
「私と2人だけの時は本性隠さなくていいよ。 私知ってるから」
するとまた驚いたような顔になって、その後ニヤリと口元を緩めた。
「昔、華鈴から俺のこと聞いた?」
「うん」
華鈴のこと呼び捨て…と思ったが、あえて尋ねることはしない。
「そうだよ。俺の名前は昔成島だった」


