《凪side》
「ちゃんと読んでくれたんだぁ~……」
私は屋上のドアを開けて中に入ってきたクラスメートに問いかける。
「ねぇ、水城君」
何言ってんだと言うかのような顔をする水城君。
「あんな、命令形で書かれたら行かないわけにはいかないだろ………」
「それもそっかぁ」
あははと笑ってごまかす。
「で、話したいことってなんだ?俺、部活あるんだけど……」
優しくだけど少し困ったように尋ねてくる水城君。
私に本性隠しても無駄なのにね……。
「そういえば水城君てサッカー部だっけ?じゃ、早く済ましちゃおっか」
真っ直ぐと目の前にいる水城君を見据える。
「私が聞きたかったのはね………水城君の昔の名前について、だよ」


