「えー、高校生なの!?」
「見えない!!」
それはあれか。
俺は実年齢より老けて見えてるってことか。
「高校なんて行かなくても大丈夫だろ? お前学校でどんくらいの成績だよ?」
監督の問いにそれなりです。と答えると、そうかと返ってきた。
「学校にロクに行ってないが、俺は今こうしてちゃんとした職に就いてるぞ」
「確かに監督って学校行ってなさそう」
紀田さんの呟きは監督には聞こえなかったらしい。
「いざとなったら俺がちゃんと学校に言いに行くからさ、出てくんないか?」
「いいですよ。 今日楽しかったですし」
「よっしゃ、契約成立! 紀田メアド聞いとけ」
「了解っす」
「あ、携帯服ん中なんで着替えてきてもいいですか?」
「おう、早く着替えてこい〜」
その場を抜け出して、バスの方に向かう。


