《華鈴side》 「だぁれが気づいてないだって!?」 俺はそう言いながら男の髪の毛を握った。 うっわ… ギトギトする。 そう思って力を込めたら何十本か抜けてしまった。 男は引っ張られた反動で香奈ちゃんから数歩離れた。 できた隙間にすかさず俺の体を滑り込ませる。 そして香奈ちゃんを後ろ手で庇いながら睨みつける。