部活の休みが旅行から帰ってきてから一度も無かった。
唯一あった休みが今日だったのだ。
「つーか、いつまでここにいる気だよ、カス兄貴」
「……それが実の兄に対する接し方か?」
「文句あんのか?」
「………ないです」
寂しそうな背中を見送って俺は再び缶に向き直る。
いつまでも眺めててもしょうがないので蓋に手をかける。
タイムカプセルを開ける時ってこんな感じなのか………?
自分のものなのに中に何が入っているのか分からないところが、期待感を募らせる。
ドキドキしながら手を伸ばし、そして、
——開けた。
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