しかし、後ろの奴は俺の気持ちなんか知らずに呟き続ける。 俺の名を。 ただ呼ぶ。 しゅう しゅう しゅう…… 「少し…黙れよ」 聞こえたのか、その呟きが俺の耳に届くことはなくなった。 呼ばれなくなったのは嬉しいが、少し残念になる。 安堵と、本音、その両方を胸に抱えて俺は真っ暗な道を歩いた。