まじまじと見つめていると、華鈴の口が微かに動いた。 「………愁、ありがと」 言われた言葉に目を見開く。 それは、川に落ちた日に華鈴の口から初めて出た感謝の言葉。 「お前も………あの時のことを思い出しているのか?」 問い掛けるが返事は無い。 当たり前、か………。 無理矢理納得して、また歩き出す。