それはパカッと目を開くとニタリ……と気味の悪い笑みを浮かべた。
————ようするに生首。
実際は黒い服を着てるからそう見えるだけなんだが……。
パッと見ただけじゃ生首が逆さに落ちてきたようにしか見えない。
それを見た華鈴は金縛りにあったように動かなくなった。
「………おい、大丈夫か?」
あまりにも長い間動かないもんだから心配して肩を叩く。
「…………き」
「き?」
「きゃあああああぁぁぁぁ!!」
突然の発狂に驚いた俺とお化けはビクッと身体を揺らし、俺が手を離した瞬間————
バキィッ!!!
「ぐへぇっ!」
————あろうことか、目の前のお化けを力一杯殴りつけて、逃走してしまった。


