何とも言えない空気の中、輝があっはっはと笑い出した。
「一本道を逸れなきゃその巨木の前に行くことはないから大丈夫だろ」
そう言うと、一組目の蝋燭に火を灯し、行ってらっしゃ~いと笑顔で手を降る。
そのペアはまるで死にに行くような顔でその森に入って行った。
一方残された俺達はと言うと、最後の『大丈夫だろ』発言がリアルな信憑性を作り出し、空気が余計重くなっていた。
正直な所俺でも背筋が凍った。
暫く経ってからポツポツと会話が聞こえ始める。
肝試しってここまで空気が重くなる遊びじゃないよな?
「そろそろ5分経つかー。 よし! 2組目出発!!」
そう言って蝋燭に火を付けた輝は、引き攣った笑みを浮かべている女ペアにそれを手渡した。
覚悟を決めたように森にその2人が足を踏み入れた瞬間、
「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
悲鳴が辺りに響き渡った。


