「輝もそんぐらいにしとけ」 カードを配りながら輝に向かって言う。 「俺!? まだ何も出来てねぇよ!!」 「してんだろ。 そのうざったらしい顔を見せる、ってことを」 「俺の顔!?」 俺はカードを配る手を休めて輝の方を見る。 「顔だけじゃなくて、声もだった」 ニッゴリと笑いながらいうと、輝はそれっきり固った。