「ね?」 「………ホントだ」 全く知らなかった。 「だから、一緒に買い物行こ?」 凪の上目遣いに胸がキュンとなる。 「凪のためならどこでも一緒についてってあげる~」 そう言いながら抱きしめるとやった!と叫ぶ凪。 「ありがとう、かりん!」 凪は俺の腕の中でニコッと笑う。 何この可愛い生物……。 何か俺の中のヤバイ感情をくすぐるんですけど。 そんな俺の気持ちに気付かずニコニコとし続ける凪を見て思う。 (この笑顔で沢山の野郎を落としてきたんだろうな……)