「そーだ!」 「急にどうしたの? 凪」 「明日一緒に水着買いに行かない?」 「は?」 なんで、水着?と首を傾げる俺に凪は何言ってんのと笑った。 「旅館のすぐ近くに海あるじゃん」 「マジで!?」 うっそだぁ!と叫んだ俺に向かって差し出された旅館のパンフ。 そこにはデカデカと『海まで徒歩5分』と印刷されていた。 当旅館の売り!とまで書かれている。