「え~~、というわけで」




バンッ!とすごい音で教卓が叩かれる。




「温泉旅行は、8月の2日と3日に決まりましたぁッ!」


「「「「いっっええぇぇぇぇいいっっっ!!!!!」」」」




教室が盛り上がっている様子を見て思う。




「前にもこんな光景見たことある気がすんだけど…」


「…右に同じく」




俺と凪は教室の隅で冷静にみんなを見ていた。




「おいっ!そこの2人! そんな冷めた目しないでこっちに来いよ」




隼人が教壇の上から呼ぶけど、行く気になれずそのまま動かない。




だって、めんどくせぇから。