一瞬で頬が染まる。 「その反応、久しぶりだな」 ククッと笑う水城はもういつも通りだった。 「だ、黙れっ!!」 照れ隠しに思わず叫ぶが水城には通用しない。 「絶対に俺のこと男として意識されてやるから」 ニヤッと笑って宣言されたのはつまりそういうことで、 「待ってろよ、華鈴」 「よ、呼び捨てにすんなぁっっ!!!!」 もうすぐ、暑い夏が来ようとしていた。