水城は数秒、無言で、覚悟を決めたのか顔を上げた。 あの日から忘れられない、この顔。 「俺はお前のことが好きだ。付き合ってくれ」 静かだけど、俺の心に真っ直ぐ届く。 水城の心が。 あの日のことが偽りじゃないって分かった。 ……けど、俺は———— 「ごめん。お前とは付き合えない」 そう告げると水城は言うと思った、って笑った。