ようするに私が水城君に抱いている感情はただの『嫉妬』なのだ。
屋上でカッとなってしなったのはそれを見透かされたかのように感じたから。
図星だったからカチンときてしまったのだ。
はぁ~あ、とまたも深い溜息が口からついて出る。
私は時計を確認すると椅子から立ち上がった。
そんな私を水城君は驚いた顔して見てた。
「私、授業に戻るね。 ずっと2人で華鈴のこと見ててもしょうがないし」
そう言うと、水城君はさっきよりも驚いた顔をこちらに向けた。
「先生いないからって、華鈴に何かしたらただじゃおかないから」
水城君は何か言おうとしてたけど、それを無視して私は保健室から出た。


