ガラガラガラ………
教室のドアを開けた途端、真っ先に目に行ったのは俺の隣の席。
そこにはすでにたくさんの人がいて、混雑していた。
と、その人だかりのうちの1人が俺達が来たことに気が付いたのか「華鈴、凪おはよ~」と声をかけてきた。
その声で皆も気が付き挨拶してくる。
俺達はそれを笑顔で返しながら水城がいるであろうところに向かって行った。
いた。
怪我した方の肩には今だに包帯が巻かれていた。
「おはよ。調子はどうだ?」
平静を装って今までのように声をかける。
「おかげさまで」
そう言った水城も俺に告白したこと自体が無かったかのような、普通の反応だった。
だから俺は席に着いた時、心の中で安堵の溜息を吐いた。


