「何かあるんだったら言えよ」 俺が何かを言おうとしているのが分かったのだろうか? 水城はさっきまで起き上がっていたのに、そう言うなりベッドに寝転んだ。 それを横目で見ながら俺の疑問を言うか言わまいか一瞬だけ迷う。 が、俺は言ってしまった。 「何でお前はそんなに俺のことを心配するんだ?」 本当は聞かなくてもいい質問を。 逆に言うと、聞いてはいけなかった質問を。