とかなんとか適当に考えていると、ポケットから微かな振動を感じた。
ほぼ無意識で取り出し携帯を開くとメールを受信している。
画面に表示されている差出人は━━━水城?
何故に隣にいる奴がメールで?
横の方を一瞥すると丁度携帯をポケットにしまう水城の姿が見えた。
訝しく思いながらメールを開く。
そこには短くぶっきら棒に『俺が出てった3分後に屋上に来い』とだけ書かれていた。
携帯から目を離し顔をあげると、こちらを見ていた水城と目があった。
………しょうがねぇな。
分かった、と一言だけ打って返信する。
隣にいる人間にわざわざめんどくさい方法で伝えてきたんだ。
周りの人に聞かれたくない話なのだろう。
携帯を見た水城は俺少し抜けるわと言い残し教室から出て行った。


