『お前の言い分はよ~~~く分かった』 俺が目一杯“よく”を強調して言うと輝の顔がパッと輝く。 それをすぐに絶望へと変えさせてやるつもりだが。 『おめでとう馬鹿。一段階グレードアップした蹴りでお仕置きしてやるよ。ドMなお前には丁度いいだろ?』 『へ?』 『歯ァ食いしばれ!!』 ドカァ!!!! 『ゴヘェ!!』 後で聞いた話によると、その次の瞬間響いた音と馬鹿の叫び声は校舎の端まで届いたらしい。