「そうだよなぁ~。一瞬焦ったわ」
どうやら今のを嘘だと信じてくれたらしい。
内心で安堵すると共に、若干のショックを覚えた。
だけどそんなものには気付かないフリして華鈴にもう一度羽交い締めをかけた。
「昨日の体育祭の後屋上でしただろうが!そんなのも忘れたのかよ」
「……あ、それか」
「『それか』じゃねぇだろ、このバカ!」
「バカって酷くね!?このアホ!」
「あ?お前そんなに首絞められてぇのか?よ~く分かったよ」
「へ?━━━苦じ、ギブギブギブ!!」
「いてぇよバカ!!肩叩くんじゃねぇ!!」
「あ、ゴ、ゴメン!」
お前って奴は……。
そう呟きながら手を離す。
手加減てもんを少し覚えろ。


