「忘れたのかよ?この男は赤澤のことを襲ったんだぞ?いなかったらあいつに普通に指摘されるだろ」
隼人が男の方を見ながら言うと華鈴は分かってねぇなぁ~と口を開いた。
「あいつ薬中だから『幻覚でも見てたんだろ』で誤魔化せるんだよ」
「「「………なるほど」」」
そんなこと全くと言っていいほど考えてなかった。
華鈴は感心してる俺達を見ると、やれやれと言った様子で頭を振った。
「………今から言うことちゃんと覚えろよ━━━俺らはなかなか帰ってこない輝のことを探して6階に来ました。そしたら挙動不審な男に出会いました。明らかに変なので戻ろうとしたら、急にナイフで襲いかかってきたので俺らは近くの部屋━━この部屋なんだけど、に逃げ込みました。そしたらガラスを割って中に侵入してきたので、実力行使で捕まえました。その時に水城は怪我しました。
これならガラスが割れた理由も血がそこらに垂れてる理由も説明出来るから、これで口裏をあわせてくれ」
そこまで一気に話した華鈴は俺たちのことを見、そして一言。
「覚えたか?」
「「「覚えれるかぁっ!!!!」」」


