「とりあえず…部屋ん中入れ。隼人達にも協力してもらいたいことがある」
言いながら華鈴はドアを開けて中に入って行くのでそれに俺達も続いた。
中に入ると驚いたようにこっちを見る隼人とその隼人に抱かれたまま眠る赤澤がいた。
「俺は男のこと視てるからお前らは席座って」
その指示に従って素直に座る。
するとすぐに華鈴は今の状況を簡潔に説明した。
そして隼人が理解したような顔になったところでようやく「ここからが本題だ」と切り出した。
「まず隼人には凪を連れて帰ってもらいたい」
「何で?」
「凪がこの場にいなかったことにすんだよ」
輝が聞いてくるのを予測していたのかと思える程、とてもスムーズに答える華鈴。
「そもそも凪も捕まるから通報出来なかったわけで、だったら“凪がこの場にいなかった”という設定を作ればいいんだよ」


