「赤澤の事はどうすんだよ!?」
それは当然の反応で、俺も思った事だった。
華鈴は携帯から目を離して輝の方を見ると「たぶん誤魔化せる」と言った。
「『誤魔化せる』って一体どういうことだよ?」
俺が尋ねると華鈴は男の目を見るように言った。
その行動に意味があるのか分からないが、輝と一緒になって男の目を覗き込むと焦点があっておらず、ついでに瞳孔が開いていた。
そのことを素直に伝えると華鈴はやっぱりな……、と呟くように言った。
「何がやっぱりなんだよ?」
「たぶん、そいつ薬物中毒者だ」
それは全く考えてなかったことで、同時になるほどと納得出来ることだった。


