華鈴は驚いたように俺の顔を見つめた後、目を伏せた。
「……ごめん」
聞き取れないぐらい小さい声で。
だけど耳には確実に届く声で。
華鈴はそう言うなり自分が羽織っていた上着を脱いで俺の腕をそれで縛りだした。
「何してんの?」
「止血。出血多いからこのままだと危ないし」
手際良く怪我の上から縛ると男の方を暫くの間見、そして携帯を取り出した。
「どこに電話するんだ?」
まさか警察とか言うんじゃ「警察と救急車」そうじゃないかなと思ってました~。
一言だけ返した華鈴はそのまま番号を押し始める。
俺の代わりにそれに反応したのは男を縛り上げていた輝だった。


