そして今年も受けに受けたパフォーマンス部門は終わり、本気部門に移った。
空手部はやはり女子の方には出ないようで、スタートラインに空手着は見当たらない。
代わりに色とりどりのユニフォームが並んでいた。
一際目を引くのは陸上部のユニフォームだ。
露出が激しいウェアから程よく焼けた長い脚が伸びている。
男性陣も食い入るように見つめている。
これだから男は……。
そう思わずにはいられない。
本気部門の女子は毎年陸上部が1位となっていた。
だから今年も多分陸上部が最初にゴールテープを切るだろう。
1位をもぎ取ったのは予想通り陸上部だった。
これはいつものことだ。
だが次のは違う。
男子の本気部門は予想がつかない。
だから物凄く盛り上がり、皆が楽しみにするのだ。


