《華鈴side》




「華鈴!また同じクラスだよ!!」




クラス発表の紙を見ていた凪が嬉しそうに声をあげた。


「えっ!マジで!?」


後ろからその紙を覗き込むと凪は1組を指差す。


そこには『赤澤凪』と『矢川華鈴』の文字が、それぞれ1番上と下に書かれていた。




「これで同じクラス8回目だね!」


「……よく覚えてるな。感心するわ」


「いや普通覚えてるでしょ」