兄と私と弟と。








「暴れても無駄だし!!」





「てか何コイツ、バリ可愛いじゃん」






1人の男が私を覗き込む






「俺‥タイプかも」






涙で見えないが

その男は

すごく綺麗な顔立ち





「泣いてんじゃん」





そう言うと

私の涙を拭う男






「おいおい!真‥お前、惚れたのか!?」





「さぁ‥‥連れてけ」






男は何人か居るようだ



私に優しくしたのは

シンと言う人らしい





どこに連れて行かれるのかもわからないまま、私は一台の車に入れられた。