兄と私と弟と。






掛け布団で身体を隠して

床に散らばった服を取ろうとすると、先に着替えていた楓斗が

そっと服を拾って

渡してくれた。






「‥‥ありがと」





「おー」






会話はぎこちない



けれど、楓斗は今までには無いくらい

親切にしてくれた。




それが‥‥






不自然。