仕方ない。 もう私には自由も時間も無くなってた。 目の前が狭苦しい。 だんだんと眩む。 車の中は煙草の煙と匂いで充満していて、むせかえる。 「ケホッ‥ケホッ‥‥」 あぁまただ また楓斗が頭によぎる。 「楓‥斗‥‥」