キンコーンカ‐――‥‥ 「今日の授業はここまでだ。復習しておくように」 「はぁーい」 数学の長い授業が終わるり、復習なんて絶対に誰もやらないようなことを先生が言うと みんなは偽りの返事をした。 もちろん‥私も。 「零音!今日、買い物行かない?」 「違うよ!零音はアタシとカラオケに‥‥」 「零音ちゃーん!!今日、零音ちゃん家行って良い?」 休み時間になると みんなは私に 遊びの約束をしてきた。 一見、私は人気者。 でも、みんなは私と 遊びたいんじゃない。 私の 兄目当てなんだ。