兄と私と弟と。









「み、みんな!」







自然と塞がれていた耳から聞こえたのは

優しくて

細くて

か弱い声‥。







「は?‥なに」





それに返事をした


悪魔のような女


由奈の声‥。








「ど、どうしてみんな‥‥零音チャンにそんなコト言うの??」





「なんなのアンタ」





「わ、ワタシ‥‥」





「なによ、零音の方を持つ気!!??」




「ちょーウザいんですけど」








春美チャン‥なんで‥






私のために‥‥







泣いてしまいそうな春美チャン






「みんな‥ヒドいよ‥」





ダメ‥春美チャン




これ以上


私のために



私の見方をしないで‥。