家に帰った後、すぐに自分の部屋に行った。


「今…誰か死んだかな」


誰もいない、暗い部屋にぽつりと呟いた。
今も、誰か、死んだ…?

そして、私が死ぬとき。
誰かが、今誰か死んだかな?と思うのかな。

人は死ぬ。
明日死ぬかもしれない。

でも、そのことに気付く人は誰もいない。

明日死ぬのを知らずに、また明日~と、手を振って友との別れを告げる者がいる。
死ぬと知らずに眠る者もいる。

誰も、いつ死ぬかしらない。

私ももちろんしらないし、この世界中の人に聞いても誰も知らない。
そんな中、人は生きる。




幸せ…。