さすがに1時間も倒れているせいか、次第に近所の人が野次馬化して集まり始めていた。
もちろん真っ先に疑われるのは雫であって………。
「か弱そうな娘が大を男をこんな風にねぇ……」
とおばさんが言った。
「そんな事言っちゃいかんよ!この娘はもしかしたらその道の達人なのかもしれないじゃないか!」
とおばさんの横に居たお爺さんが言った。
我慢できなくなった雫は
「だ、誰かッ!救急車を呼んで下さい!」
なんで被害者の私がこんな目に遇うのよ!
いや、スタンガンを使った時点で被害者はこの男なのではないのだろうか?
「おぉ!そうじゃったな!救急車を呼ばないと」
助かった……。自分から話題が逸れて良かった。
皆さん、私は無実です!
とは言えない雰囲気だよね……

