九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】




【七瀬幸三の場合】


「朝6時にスタッフルームの寝室から出て朝食の仕込みをしたよ。

ま、泊まってる客はいなかったからオーナーと八部の分だけな。

しっかり金は払ってるんだぜ。

そのあとはずっと昼食の仕込みと夕食の準備と…食堂からはでてねぇな。


仕事のあとはスタッフルームに戻って寝たよ。

朝は五時くらいに起きて食堂で朝食の準備にかかった。

八部の悲鳴は聞こえなかったが、客の2人やオーナーが暗い顔して食堂に来たんで、なにがあったのか聞いたんだ。

そこで事件の話をきいて、あとはずっと食堂にいたよ」