「解散してから眠るまでに、双葉さんには会いませんでしたか」
「いいえ」
「そう。
では、ホテルへ行こうと企画したのはどなたでしょう」
「一条先生です。
大学時代から仲のよろしかった四井先生と双葉先生と伊豆のホテルへ行くから、君もどうか、と」
「なるほど。
少々立ち入ったことをお聞きしますが、一条先生とはどういったご関係でしょう」
「……愛人の噂でしたら、事実ではありませんよ。
可愛がってもらっていましたが、先生と生徒以外のなにものでもありません」
「そうですか。
ありがとうございました」
メニュー