九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】




「就寝するまでに、なにか変わったことは」


「…そうですね。

0時にベッドに入ったものの眠れなくて、結局寝たのは2時を過ぎた頃です。

うとうとしていると廊下の方から足音がして、双葉くんらしき声が聞こえました。


誰かと話していたようですが、相手の声までは…」



「会話内容は、聞こえましたか」


「いいえ、なにぶんうとうとしていたものですから」


「なるほど、ありがとうございました」