「まさか一気に二人も殺されたなんて…」


オーナー宍戸は、その場に膝をついてうなだれた。


「先生………一条先生っ!」



やがてしゃくり上げながら涙をもらす宍戸永楽。


十和田は無残に一条の心臓に刺さったそのナイフを、痛々しい視線で見つめていた。