九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】




「そんなバカな、五家宝くんがどうして!」


四井が俯く五家宝に駆け寄った。

犯人と名指しされた五家宝凛は、唇を噛みながら彼方を凝視する。



「一条氏の死亡推定時刻に合わせて僕たちとトランプに参加した。

もし八部がトランプを持ち出さなければ、湊に近づいて1時を過ぎるまで一緒にいるつもりだったでしょう?」



「証拠は!
証拠はどうしたんですか!」


好戦的な笑いを浮かべて、五家宝凛は食い付いた。


「自信満々ですね。
証拠はきちんと消したと思っているでしょう?」


「はあ?」



「ここで、犯人がプールに水を満たした謎に繋がります」