九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】




「ちょ、ちょっと待ってくれ」


異議をとなえた人物に視線が集中した。

四井である。


「私は、午前2時頃誰かと話している双葉くんの声をきいたんだぞ。

犯人が係員用の部屋にいたなら、そいつは誰なんだ。」



確かに、と十和田は唸る。

双葉と一緒にいたらしい人物が犯人の可能性が高いと、先ほど判断したばかり。



「ここで、妹がある重大な出来事を目撃しました。」


彼方は、戸惑う湊の頭を撫でて、先ほど彼に告白したことを話すよう促した。






「……私、午前2時頃、喉が渇いてロビーの自販機まで行ったんです。

そこで……


一条さんを見ました」




「………!!!!」


「そんな、バカな!!!」



怒鳴る十和田に、湊はビクリと肩を震わせた。