ここは夢?
『…乃愛…』
…誰…?
咲斗…?
『乃愛…』
この声は咲斗…
『俺さ…他に好きな女出来たからお前と別れたいんだ…』
いきなり何言ってるの…?
これは夢だよね…?
だって咲斗は女の子苦手でしょ…?
他に好きな子なんて絶対ないよね?
『…いきなりでわりぃな…じゃあな』
やだよ…
こんなのやだ…
私と咲斗ってこんな簡単なものだったの?
私には咲斗じゃないとダメなのに…
咲斗は私の運命の相手だと思ってた…
だって初めて会った時、咲斗は怖くなかったんだもん…
だから私の隣からいなくならないで…
「乃愛!?」
あれ…?
ここは…?
「乃愛!?」
咲斗?
「さき…と…」
「大丈夫か?どっか痛むか?」
なんでそんなこと…?
「な…んで?」
「うなされてたしそれに…泣いてるから」
泣いてる?
あ、ほんとだ…
きっとあの夢のせいだね…
よかった…咲斗がいてくれた…
あんな夢もう見たくないよ…

