「だからなんだよ…」



「アタシならさきに我慢なんかさせないよ」



乃愛とシたいとは思ってる…

けど乃愛のこと大事にしたい…



別に我慢してるわけじゃねぇ…




「…俺はお前とよりを戻すつもりはない…諦めろ。」



「やだよ…さき…」




泣き出しやがった…

今更泣き落としか?



「俺は乃愛しか考えられねぇ…」




「アタシにはさきしか考えられない…」



調子のいいこと言ってんじゃねぇよ…





「俺は、んっ!?」


こいつ何して…


気付いたら美歌にキスされてた



「み…か…」



「喋らないで」



ふざけんな…


「離れ…ろっ…」




カタン



誰かいる!?








「…さき…と……」



乃愛?

なんでここにいるんだ?




「美歌、離せっ!!」



なんでこいつ笑ってんだよ…?





「…ごめん…邪魔しちゃったかな…?」



乃愛の瞳から涙が零れた



乃愛は走って逃げてしまった…



「乃愛っ!?」



すぐ追いかけたのに乃愛の姿はもう見えなかった…



「乃愛…」



今すぐ会いたい…


会って誤解を解かねぇと…



乃愛…どこに行ったんだ…?