「それってやっぱり咲斗に言いなよ」





私は陽菜に色々話した。




「でも…」



「じゃあアタシが言ってあげるよ!!」





「い、いいよぉ」



言うなら私が言わなきゃいけないんだから…



「じゃあ、自分でちゃんと言いなさいよ!!」



「わかってるもん…」



「他の女なんて見ないでって、ハッキリしてって言うんだからね」




うぅ…



私がそんなこと言っていいのかな?





咲斗に嫌われたら…?

そんなの嫌だ…




どうしよう…











「神崎さん」



え…?

…誰?




「今、時間あるかな?」




誰…?


私の知らない男の子だ…





どうしよう…やだよぉ






男の子はどんどん近づいてくる…



いやっ…こっちに来ないで…


「キャッ!?」


男の子は私の手を掴んできた。



「僕、君に話があるんだ」



男の子はニヤニヤしながら私を見てくる



やだ、気持ち悪い…

手、離してよ…








「おい、お前何してんだよ?」