乃愛は俺に抱き着いて来た


「…乃愛…」


めちゃくちゃ痩せた…

ただでさえ細かったのに…



やっぱり俺は乃愛にふさわしくない…


乃愛のことなんにもわかってない…



「咲斗…」



「乃愛…」



「来てくれたの?」



「お、おう…」



「ありがと…すごい嬉しい!!」




俺のせいでこうなったんだろ?

なんで…俺に笑顔を向けてくれる?





俺はやっぱりダメだ…

乃愛から離れられる気がしない…

ずっと、側にいたい…



乃愛のこの笑顔を見ていたい…

勝手…だよな…





…俺、自惚れてもいいよな?