着いた…
乃愛は大丈夫だよな…?
「神崎乃愛って何号室ですか…?」
「御家族の方でしょうか?」
「…家族じゃないです」
もしかして家族じゃないと会えないとか?
「わかりました、ではお名前を教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
「柚原咲斗です」
「柚原様ですね、少々お待ちください」
受付の人はどこかに連絡を取りはじめた、しばらくして受話器を置いて俺を見た
「神崎様のお部屋は6階の615号室です」
「ありがとうございます…」
一秒でも早く乃愛に会いたい…
615、615…あった…ここか…
乃愛の名前…ここって個室なのか…?
コンコン
「どうぞ」
ガラガラ
「咲斗じゃん」
乃愛…は…?
「乃愛なら検査だよ」
「乃愛は平気なのか?」
「平気だよ、わざわざ来るほどじゃないのに…」
「けど、佐上が…」
「陽菜…?あいつお前になんて言ったんだ?」
「もう少し見つけるのが遅かったらやばかったって…」
だってそうなんじゃ…
「そこまで危険な状態じゃねぇよww」
はぁ?
そうなのか?
「じゃあ…」
「まぁ…ちょっとした栄養失調」

