咲斗…咲斗に会いたいよ…
「神崎さん!!」
「藤森先生…」
なんだ舜ちゃんかぁ…
また中澤先生かと思っちゃった…
でも今舜ちゃんといたらダメだよね…
舜ちゃんまで巻き込むわけにはいかないの…
もし変な噂がたっちゃったら舜ちゃんが先生になれなくなっちゃうかもしれない…
私のせいで舜ちゃんに迷惑かけられない…
もしかしたら迷惑かけちゃうかも…
「先生、ごめんね」
まだ何かが起きたわけじゃないよ
だから、これだけ
「どうしたの?」
「なんでもないよ」
「そっか、相談ならいつでも乗りますよ!!」
「ありがと、藤森先生…バイバイ」
咲斗…どこにいるの?
今すぐ会いたいの…
咲斗…咲斗…
咲斗の彼女は私だよね…?
不安だよ…
咲斗を裏切った中澤先生なんか選ばないで…
あれって…咲斗!!
「咲…斗…」
「…乃愛…どうした、んな慌てて?」
咲斗…どうしてこっちを見てくれないの?
「咲斗に会いたかったの…」
咲斗がいなくなったら生きていけない…
「乃愛…」
咲斗…どうしてギュッてしてくれないの?
いつもしてくれるのに…
「…乃愛…離れろ」
え…?
「咲斗…?」
「悪い…ちょっと、距離を置きたい…」
「意味わかんないよぉ…なんで?」
「今は乃愛を信じられない…」

