死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-

― 今、何時だろう…
ふと目を醒ました私は、時計を見た。

それに気付いた、ナオヒロも起きた。

「どうしたの?」

「ゴメン。起こしちゃった?」

ううん…
ナオヒロが私の肩を抱き寄せた。


― ドラマみたいなコトが、起きるんだね…

夢心地でナオヒロの顔を見つめる、私。



「ねぇ…、ナオちゃん?」

「んん?」
優しい眼差しで私を見つめる、ナオヒロ。


「星が、見たいなぁ…」

「いいよ…」


ナオヒロは、私のワガママに快く返事をしてくれた。



― ナオヒロ…

あと何回、『ナオヒロ』と名前を呼べるかな…

― ねぇ、ナオヒロ…