「封筒の中、見たんでしょ?私、そんなに長くないの。だから、恋なんてしても無理だから!帰って。お願いだから、帰って…」
最後の私の強がり。
私と恋をしても、一瞬で終わっちゃうんだよ。
それなら、その愛情を私以外の誰かに上げてね。
私の最後のワガママ、聞いてね。
これ以上、誰にも迷惑掛けたくないから…
一人でも悲しむ姿を、見たくないから…私。
― 幸せになってね。ナオちゃん…
「無理じゃないよ。諦めてほしくない…」
「無理なの。ねぇ、ナオちゃん…、分かって。私にはもう、恋をするシカクなんてないの…」
「恋をするシカクってなんだよっ!じゃ、俺もシカクがないってことっ?」
ナオヒロが怒鳴る。
「ナオちゃんは、未来があるのよ。私には、未来がないの。ナオちゃんと私では、立場が違いすぎる…」
― そうよ。
ナオヒロには、これから素敵な未来が待っているんだよ。
私にはない、未来が…
最後の私の強がり。
私と恋をしても、一瞬で終わっちゃうんだよ。
それなら、その愛情を私以外の誰かに上げてね。
私の最後のワガママ、聞いてね。
これ以上、誰にも迷惑掛けたくないから…
一人でも悲しむ姿を、見たくないから…私。
― 幸せになってね。ナオちゃん…
「無理じゃないよ。諦めてほしくない…」
「無理なの。ねぇ、ナオちゃん…、分かって。私にはもう、恋をするシカクなんてないの…」
「恋をするシカクってなんだよっ!じゃ、俺もシカクがないってことっ?」
ナオヒロが怒鳴る。
「ナオちゃんは、未来があるのよ。私には、未来がないの。ナオちゃんと私では、立場が違いすぎる…」
― そうよ。
ナオヒロには、これから素敵な未来が待っているんだよ。
私にはない、未来が…


