明日に向かって。


黒竜の“姫”、

藍川 萌奈を見た途端、

星夜の目は、変わった。



『萌奈に何か感じている』
なんとなく…そう思った。


恋とかそういった類いの
“感じる”じゃなくて…。



萌奈“自身”に、
何かを感じたんだと思う。


俺も、感じたから。


萌奈はたぶん、
決して“普通”の
女子高生ではないと思う。


オーラが…決して“普通”じゃない。


純たちは気づいていないのか?


あの、オーラに。

明らかにオーラが…。